
湯の街と、湖の花火。
明治に開湯した片山津温泉は、柴山潟に面した湖畔の温泉街。むかしから、湖の上にときおり花火が打ち上がる風景があった。
1980年(昭和55年)、片山津温泉観光協会と旅館協同組合の共催で「日本の花火まつり」がスタート。連日連夜花火を上げる、湖上のまつりが本格的に始まる。
湖と温泉、そして花火。 片山津の夏は、ここから始まった。

明治に開湯した片山津温泉と、湖と、花火。1980年に始まった「日本の花火まつり」を起点に、震災やコロナ禍にあっても一度も絶やすことなく続いてきた、夏の灯火の物語をお届けします。
07—Story
片山津温泉 納涼花火まつりは、ただのイベントではなく、地域と人の記憶に重なってきた夏の文化です。3つの章を通して、その軌跡をたどります。

明治に開湯した片山津温泉は、柴山潟に面した湖畔の温泉街。むかしから、湖の上にときおり花火が打ち上がる風景があった。
1980年(昭和55年)、片山津温泉観光協会と旅館協同組合の共催で「日本の花火まつり」がスタート。連日連夜花火を上げる、湖上のまつりが本格的に始まる。
湖と温泉、そして花火。 片山津の夏は、ここから始まった。

翌1981年、名称は「納涼花火まつり」へ。以来、開催時期や期間を調整しながらも、震災やコロナ禍にあっても、毎年一度も絶やすことなく続いてきた。
湖上から打ち上げるため、湖畔沿いであれば誰でも間近で花火を楽しめる。宿のレイクビュー客室から、湖畔の公園から、湖畔路から、毎夜だれかの記憶に残ってきた。
8月の片山津市街地は、1年で最も賑わう月。湖畔沿いに暮らす人々にとって、花火の音は夏のはじまりの合図でもある。
47年、一度も絶やしていない。 毎夜のだれかの記憶に、灯火がある。

本まつりの花火を打ち上げているのは、能登宝達志水町に拠点を置く「能登煙火株式会社」。昭和8年創業の煙火店だ。
能登の被災を経てなお、8月の片山津の夜空を毎夜湧かせてくれている花火職人たち。文化と伝統を共に守り、次代へ継承していく。
能登煙火が手がける「能登花火」は、石川県が指定する稀少伝統的工芸品(全20業種)のひとつ。ひとつずつ手作業で仕込まれる花火玉は、受け継がれてきた職人の手仕事そのものだ。
2026年は「毎日尺玉を打ち上げる」という新たな挑戦をスタート。より地元の方々、そして観光客の皆様へ、加賀の大輪の華を届けるために。
見る花火から、つくる花火へ。 加賀の大輪の華を、毎夜。
Partner — Noto
片山津の夏の夜空を、毎夜湧かせてくれる花火職人たち。
本まつりの花火を制作・打ち上げているのは、能登宝達志水町に拠点を置く「能登煙火株式会社」。昭和8年創業の老舗煙火店です。
能登半島の被災を経てなお、8月の片山津の夜空を毎夜湧かせてくれる職人たちがいます。 その技と志のもとに、片山津温泉のまつりはこれからも続いていきます。
「文化と伝統を共に守り、次代へ継承していく」 — そうした想いを片山津温泉観光協会と旅館協同組合、そして能登煙火が共有し、毎年の打ち上げに臨んでいます。
能登煙火が手がける「能登花火」は、石川県指定の稀少伝統的工芸品。受け継がれてきた手仕事の技が、柴山潟の夜空に大輪を描きます。
Backstage — 舞台裏
湖上の台船から、夜空へ。
打ち上げの数日前から、柴山潟では台船の設営が始まります。ひとつずつ手作業で仕込まれた花火玉が筒に納められ、能登煙火の職人の手で、毎夜の大輪へと準備が整えられていきます。

柴山潟に浮かぶ打ち上げ台船の設営。

ひとつずつ手作業で仕込まれる花火玉。

台船へ運び込まれ、打ち上げに備える花火。

湖上で一本ずつ組み上げられる打ち上げ筒。
写真提供:片山津温泉観光協会 / 能登煙火株式会社
Timeline
一度も絶やすことなく続いてきた、夏の文化の軌跡。
1980
「日本の花火まつり」として始まる
片山津温泉観光協会と旅館協同組合の共催で、柴山潟で連日花火を打ち上げる祭りがスタート。
1981
「納涼花火まつり」へ改称
名称を「納涼花火まつり」に変更。以降、時期や期間を変えながら続けられる。
1995
柴山潟に浮御堂が完成
湖上に張り出した浮御堂が、観覧の代表的なスポットとなる。
1996
浮御堂までの浮桟橋が完成
湖面に浮かぶ浮御堂への移動が可能になり、まつりの体験が一段と豊かに。
1997
「うきうき宵の市」開催
花火と併せた縁日的な賑わいが温泉街に定着していく。
1998
柴山潟大噴水完成
湖のシンボルとして大噴水が登場し、花火との組み合わせがまつりの絵に。
2014
紫灯篭とのコラボ
街中を彩る紫の灯と湖上の花火が交わる、幻想的なコラボイベントを開催。
2016
「うきうき縁日」へ改称
宵の市が「縁日」に名前を変え、地元と観光客の交流の場として進化。
2024
Lagoon Fireworks 2024 夜空舞う
ドローンショーと花火のコラボレーション。湖と空と光のあたらしい体験。
2026
47回目・毎夜尺玉へ
震災やコロナ禍を越えて続いてきたまつりを、より地元の方々、そして観光客の皆様へ加賀の大輪の華を届けるため「毎夜尺玉」という挑戦で更新する。能登宝達志水町の能登煙火株式会社とともに、文化と伝統を次代へ。
Movie — 夜空舞う 2024
花火 × 音楽 × ドローンショー。
2024年に湖上で繰り広げられた特別公演「夜空舞う」(Lagoon Fireworks)。花火と音楽、ドローンショーが柴山潟の夜空に重なった、ひと夏の記録です。
iv — Sustain
次代へ、灯火をつなぐために。
毎年の花火を続けるためには、地域の皆さま、企業の皆さまの支えが欠かせません。協賛という形で、この夏の文化を一緒に未来へつなげていきませんか。